奨学生から
 
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喜びの声:JELAの奨学金でブラジルの女性農村指導者へ

ジョエルマ イエス・キリストの愛に基づき、農村指導者の養成と訓練を行っているアジア学院(=ARI、栃木県那須塩原市)にJELAの奨学金を受けて学んだ一人のブラジル人女性がいます。
 彼女の名前は、ジョエルマ・ゴメス・デ・ケイロスさん。2012年3月に来日し、2012年12月までブラジルの農村指導者となるべく有機農業、畜産などを学びました。ジョエルマさんからJELAへの感謝のメッセージが届きましたのでご紹介いたします。

感謝の言葉
 「アジア学院で学べる機会を与えていただき私は幸せです。神さまに感謝しています。JELAの財政支援なくして、この研修を受けることはできませんでした。本当にありがとうございました。東京に行った際には、いくつかの教会を訪問しました。この体験によって私は霊的にも成長しました。私は多くを学び、祖国の地域社会と組織をつなげていける存在になりたいです。」

ブラジルの農民の現状ジョエルマ
 ジョエルマさんをARIに送り出したのは、「土地なし農民運動(=MST=Movimento dos Trabalhadores Rurais Sem Terra)」というラテンアメリカ最大の社会運動団体です。この団体はカトリック教会の支援で始まり、南米で農地解放を進めています。
 ブラジルでは農民全体の3%未満の大農場主が、農地全体の3分の2の土地を所有し、その60%が耕作されないで放置されています。約2500万人の小作農は、わずかな土地を耕して貧しい生活を送っているのが現状です。
 ただし憲法条文は、「全ての土地は生産活動に使用されなければならない」とあり、これを根拠にMSTでは農地として使用されていない土地を占拠し、土地を持っていない人々に分配するという活動を進めています。このようなやり方は地主からは、「不法侵入」として批判され、抗争も続いており、この10年間で1000人以上の死者が出ているといいます。
 MSTの活動は単に土地再生を目指すだけでなく、土地再生をコミュニティの再生手段として、コミュニティの組織化、構成員間の協力、そして環境問題を重視して有機農法の導入を進めています。最近では「遺伝子組み換え作物栽培禁止」への行動も注目されています。

帰国後の活動
ジョエルマ ジョエルマさんはブラジルに帰国後、早速MSTの会議に出席し、ARIでの生活や地域活動、農場と農民の関係など組織的なことについても説明しました。また、ブラジル南部パラナ州の西部地域で、有機牛乳の生産を開始しました。 MSTに参加するほとんどの集落は、貧しい家庭や社会から除外され人々です。彼らは野菜や穀物の生産で生計を立てていますが、家畜を飼うことで収入の安定化を図ることができるのです。中でも乳牛は有望で、一日の平均乳量は45リットルになることから、農家の収入の一翼を担うと期待されています。この乳牛プロジェクトでは、生産者が家畜についての知識を深め、健全で持続可能に牛乳を生産することを目的としています。有機牛乳を生産するために、土壌保全と芝生の成長支援技術とワークショップを行い、土壌分析のための情報収集活動を開始しました。ジョエルマさんの進める土壌保全型の有機農法は、植物、野菜、穀物、果物を栽培し、家畜(豚、鶏、牛)を飼うことで土壌を回復するというARIが提唱するものです。このような有機農法を学ぶことができるように、MSTでは小グループのミーティングを開始しました。農民の多くは、農園・農場の回転周期を尊重する循環型の農法に興味を示しています。
 また、ジョエルマさんは教会やMSTが支援するパン工房での実用的な作業に貢献しています。パン工房では、パンの他、ウェハースやスパゲッティが作られ、働く人々の収入源となります。これらの商品はMSTの販路を使って販売されます。パン工房では現在週に500キロの製品を製造しています。

抱負
 「私、ジョエルマはARIの農村指導者養成プログラムで得た精神で、新しい女性の農村指導者としてリーダーシップを発揮していきます。」

 JELAとARIでは、ジョエルマさんが日本で学んだことを最大限に生かしてMSTで活動することを期待しています。
 JELAを支えてくださる皆様のご支援により、アジア学院の学生の方に毎年奨学金をお出ししています。発展途上国において農村指導者が育つことは地域社会の活性化に不可欠な尊い働きです。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

  JELAでは2012年4月からベトナム国籍の今村春香(本名VU THUY DIEM TRANG)さんへ大学で学ぶための奨学金を支給しています。春香さんの両親は戦火を逃れるために日本へやって来た難民です。日本で生まれ育った春香さんには大きな夢があります。バイタリティーあふれる彼女に日本での生活、将来の夢について原稿を書いていただきました。

 

私の思い

今村 春香
群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部1年

1. 両親の生い立ち
私は日本で生まれました。両親は難民として日本にきました。ベトナムでは当時ベトナム戦争が起こっていて、両親はまだ幼かった私の兄を連れ、どこに行くかもわからない船に乗り込みました。自分たちの命と兄の命を守るために、必死の思いでした。日本に無事にたどり着いたものの、日本語が分からず大変な日々だったと聞きました。両親は生きるために毎日働き、私たちを育ててくれました。

2. 小学校・中学校時代の私
 両親が共働きだったために、身の回りのことはなるべく自分でしていました。友達は両親にいろいろな所に連れて行ってもらっていたことを羨ましく思ったことが何度もありました。また、私の母は、日本に来てからずっと働いていたために日本語の読み書きができず、学校から持ち帰ったプリントの保護者のサインを私は自分で書いていました。まだ幼い私の字は下手で、学校に提出するときに嫌だったことを今でも覚えています。この頃から、しっかり勉強して、将来は両親に楽をさせてあげたいと思うようになりました。日本とベトナムという二つの国に触れながら育ったために、国際社会や異文化に興味があり、自分が架け橋になる、とずっと思っていました。これが私の夢や希望の原点です。もともとベトナム語と日本語の2ヶ国語を話すことができたので、あとは英語だと思い英語習得の意欲は幼い頃からありました。

3. 高校時代の私
 大学まで行き、できれば留学して、現地の人に通じるような英語を習得したいと考えていました。しかし大学に進学するには経済的に厳しいと思っていたので卒業後に就職に有利な商業高校に進学しました。よい職に付けるよう、行きたい大学に行けるよう、たくさんの資格を取り、成績も上位をキープしていました。進路を決めるときに、幼いときからの夢を私は諦めることができずに大学へ進学することを決めました。商業高校から英語系の大学への進学は珍しく、とても努力した結果、合格を掴み取ることができました。しかし、進学するにはやはり経済的に厳しいので諦めざるを得ない状況になりました。そんなときに、日本福音ルーテル社団に出会い、学費を支援していただけることになったので、私は無事に大学に進学することができました。

4. 現在の私
 大学に進学できた今、やりたかった英語習得に力を注いでいます。毎日ネイティブスピーカーの先生たちに囲まれ、日本にいながら生きた英語が学べています。自ら進んで先生の研究室に行き、会話をしています。夏期講習などにも積極的に参加し、長期の休みでも先生と会話をできる場を設けるなど、もらったチャンスを最大限に生かしています。先生との会話は英語力につながるのはもちろん、文化の違いも分かり、英語力だけではなく、考え方の面でも視野が広がっています。TOEICの点数も入学した頃からぐんぐん伸び、着々と世界に飛び出す準備が進んでいます。いつの日か日本・ベトナム・アメリカなど今村国と国をつなげられるような仕事をするのが私の夢です。また、私が日本福音ルーテル社団に支援していただいたように私もいつか支援する側になりたいです。私がこうやって夢を追いかけることができるのも日本福音ルーテル社団の支援があるからです。もしなければ、私は今頃働いていて英語に全く触れることもなく、未来への可能性は狭まっていたと思います。今の私があるのは日本福音ルーテル社団のおかげです。とても感謝しています。
写真:手前右 今村さん

 

 


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