公益財団法人JELA

キリストの愛で人々に仕える公益財団法人です。難民支援・世界の子ども支援・ボランティア派遣・奨学金・学校助成金など。

JELAディアコニア奨学金

Welcome to JELA2025年カンボジア・ワークキャンプ 参加者募集中

JELAディアコニア奨学金は、もともと米国から日本へ青年の宣教師が派遣されたことにより日本の福音ルーテル教会が発展してきた歴史を踏まえ、教会関係者の国際的な青年交流を目的として開始されました。当初は「国際青年交流奨学金」と称し、その原資として1億円の奨学金基金を設定し、その利息の範囲内で事業を運営するものと決定しました。以来、神学生、国内の農業学校留学生、国内外のパートナーNGOの職員、震災被災者、日本在住の難民など、様々な立場の方々の教育・研修を支援してきました。

2021年度からは、現在の「JELAディアコニア奨学金」に名称を改め、キリスト者としての成長・社会と人々への奉仕・国際社会への貢献を目指す方々のための奨学金として生まれ変わりました。「ディアコニア」(διακονίαとは、ギリシア語で「奉仕」という意味の言葉で、教会においては困窮する人々や立場の弱い人々のためにキリストの愛を実践すること指します。ディアコニアが国内外でますます求められている時代に、奉仕者を志し勉強したり経験を積んだりすることを希望する方々を支援したい、という思いで、当奨学金制度をこのような名称で呼ぶことにしました。


奨学金の概要

特徴

【給付金額】年間最大120万円(または外貨相当額) ※返済不要
【給付期間】最長4年間
【給付方法】原則として、奨学生の在籍する研修・大学・専門学校(以下「大学等」という。)に直接支払う

  • 給付金額・期間は、 本人の必要及び修業年限等を考慮し、JELA奨学金委員会が決定します。
  • 原則として、大学等に在籍し教育・研修を受けるために必須となる費用(入学金、授業料、施設設備費等)のみが、 当奨学金による支援の対象となります。 ただし、 給付予算に余剰がある場合に限り、受給者本人からの相談に応じて、 教育・研修に直接関係する費用 (教科書代 教材費等) を、支援する場合があります。
  • 「JELAディアコニア奨学金規程」 第13条に基づき、奨学生に対して奨学金の返還を求める場合があります。

募集対象者

以下のいずれかに該当し、かつその修学・研修に要する費用の支払い能力が不十分であることが明確である者です。

  • キリスト者としての成長を目的とし、国内外の大学等において学ぶ者。
  • 社会と人々に仕えることを目的とし、大学等において学ぶ者。
  • 国際社会への貢献を目的とし、大学等において学ぶ者。

申請書類

奨学金の申請に必要な書類は次のとおりです。

  1. 奨学金受給申請書(毎年6月にPDFでダウンロード可能になります)
  2. 目的の大学等の受け入れを証明するもの(合格通知等)
  3. 学費や国外研修時渡航費等、1年間に要する費用を証明する書類 ※進学先・研修先が未確定の場合は不要
  4. 最終学歴時(または最終学期)の成績証明書
  5. 推薦状
  6. 信仰経歴を記したもの(キリスト者の場合)

締切は毎年10月末日(必着)です。
各書類の詳細や提出手段については、毎年6月に公開される募集要項をご参照ください。

選考方法・基準

奨学金応募者の選考は「書類審査」および「面接審査」から成り、4〜8名の委員(うち半数以上は外部有識者)で構成される「JELAディアコニア奨学金選考委員会」によって行われます。

選考委員会による選考結果は、3名以上のJELA理事で構成される「JELAディアコニア奨学金運営委員会」に答申され、最終的にはJELA理事会が、採用する奨学金受給者、給付期間、給付金額、給付方法を決定します。

選考においては、以下のような項目を基準に審査を行います(2024年度奨学生選考において用いたもの)。

【書類審査】

  1. 奨学生の資格
    • キリスト者としての成長、社会と人々に仕えること、国際社会への貢献のいずれかを目的として学ぶ意志が明確である。
    • ディアコニアの精神を実践し、人や社会に良い影響を与えたいと考えている。
  2. 経済要件
    • 本人や家族の経済状況に照らして、修学・研修に要する費用の支払い能力が不十分である。
    • 奨学金を受給した後の生活に計画性・実現性がある。
    • 他団体等の奨学金受給がない。(ある場合でも不十分である。)
  3. 学力
    • 過去の成績が優秀である。
    • 学力面から希望先における成業が十分に見通せる。
  4. 印象
    • 受給申請書や推薦状等から受ける印象が良い。
    • 面接で直接話を聞きたいと思わせる魅力がある。

【面接審査】

  • プレゼンテーション能力
    • JELAや当奨学金の目的を理解し、適切な自己アピールができる。
    • 奨学金を希望する理由について、明確に説明できる。
    • 奨学金を希望する内容とその重要性について、明確に説明できる。
  • コミュニケーション能力
    • 適切な言葉を選び、回答することが出来る。
    • 質問者の意図を正確に理解し回答することが出来る。
  • 将来性
    • 進学希望先での学びが、将来の目標と結びついている。
    • 将来の目標を実現するための計画性がある。
    • 学力面から希望先における成業が十分に見通せる。
  • 印象
    • 話し方や面接への姿勢から誠実さが感じられる。
    • 学ぶこと、他に仕えることへの情熱が感じられる。
    • ディアコニアの精神を実践し、人や社会に良い影響を与えると考えられる。

選考スケジュール

当年度スケジュールは6月上旬に公開します。

(参考)前年実績

  • 応募締切:2023年10月31日
  • 書類選考:2023年11月上~中旬
  • 面接選考:2023年11月21日(火)・11月24日(金)
  • 採否通知:2023年12月上旬までに

奨学生の義務

当奨学金を受給者は、以下の義務を負います。

  • 学業に最善を尽くすこと。
  • 学業や生活の状況について定期的に報告すること。
    • 奨学金支給者には学期ごとに成績の提出を義務づけ、成績不振・留年等の可能性が見られる者には、事実が判明した以降の奨学金を提供しないこともあります。
  • 学籍や氏名、住所等に異動が生じた場合は直ちにJELAに届け出ること。
  • 奨学生本人の過失(自己都合の退学・転学・落第など)により奨学金支給が廃止され、支給済みの奨学金についてJELAから返還請求があった場合は、それに応じること。
  • JELAの広報活動に協力すること(広報媒体への寄稿や、関係イベント等でのスピーチなど)。
  • 奨学金に関するJELA主催の行事に可能な限り出席すること。
  • JELAの名誉を毀損するような言動をとらないこと。
  • 奨学金規程の内容を遵守すること。

支援実績

JELAディアコニア奨学金

年度支給人数内訳
2023年10名大学生2名(国際協力系・福祉系)、大学院生2名(心理系・国際協力系)、神学生5名、ARI研修生
2022年7名大学生(国際協力系)、大学院生(心理系)、専門学校生、神学生3名、ARI研修生
2021年5名大学生(国際協力系)、大学院生(心理系)、神学生2名、ARI研修生

国際青年交流奨学金

年度支給人数内訳
2020年2名ARI研修生1名、難民二世1名
2019年4名ARI研修生1名、難民申請者1名、認定難民1名、国内難民二世1名
2018年4名ARI研修生1名、難民申請者1名、日本人元NPO職員1名、国内難民二世1名
2017年5名ARI研修生1名、難民申請者1名、日本人元NPO職員1名、国内難民二世1名、ナイジェリア籍学生1名
2016年3名ARI研修生1名、日本人元NPO職員1名、ナイジェリア籍学生1名
2015年5名ARI研修生1名、インドシナ難民二世1名、日本人元NPO職員1名、アフガニスタン人学生1名、ナイジェリア籍学生1名
2014年4名ARI研修生1名、インドシナ難民二世1名、認定難民1名、東日本被災大学生1名
2013年5名ARI研修生1名、インドシナ難民二世1名、認定難民2名、東日本被災大学生1名
2012年5名ARI研修生1名、インドシナ難民二世1名、認定難民2名、東日本被災大学生1名
2011年8名ARI研修生1名、認定難民3名、東日本被災大学生4名
2010年7名ARI研修生2名、認定難民3名、バングラディシュ学生2名
2009年6名ARI研修生2名、認定難民3名、日本人元NPO職員1名
2008年13名同ブラジル神学生、ARI研修生2名、リラ・プレカリア関係者5名、JELC APELT-J参加者1名、認定難民2名、他2名
2007年15名同ブラジル神学生、ARI研修生2名、リラ・プレカリア関係者8名、バングラディシュ学生2名、認定難民1名、他1名
2006年13名同ブラジル神学生、ARI研修生2名、リラ・プレカリア関係者6名、バングラディシュ学生2名、認定難民1名、他1名
2005年4名同ブラジル神学生、ARI研修生、LWSIソーシャルワーカー、他1名
2004年4名同ブラジル神学生、ARI研修生、他2名
2003年3名同ブラジル神学生、ARI研修生、他1名
2002年1名同ブラジル神学生
2001年1名ブラジル神学生

奨学金の運営に関する規程

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